「黄昏の告白」の感想
黄昏の告白
たそがれのこくはく
初出:「新青年」博文館、1929(昭和4)年7月

浜尾四郎

分量:約52
書き出し:沈み行く夕陽《ゆうひ》の最後の光が、窓|硝子《ガラス》を通して室内を覗《のぞ》き込んでいる。部屋の中には重苦しい静寂が、不気味な薬の香りと妙な調和をなして、悩ましき夜の近づくのを待っている。陽春のある黄昏《たそがれ》である。しかし、万物|甦生《そせい》に乱舞するこの世の春も、ただこの部屋をだけは訪れるのを忘れたかのように見える。寝台《ベッド》の上には、三十を越してまだいくらにもならないと思われる男...
更新日: 2022/03/04
19双之川喜41さんの感想

 手がかりも  証拠も しっかりとは 書き込まれていないので 謎解きと思って読み進むと 当惑してしまうかもしれない。 ただ 心理描写は 面白いので  その点で興味は繋がる。 読み手の力量に合わせて  勝手に いろいろ 想像してくださいというのも ありかなとは思う。