「昆虫図」の感想
昆虫図
こんちゅうず
初出:「ユーモアクラブ」1939(昭和14)年8月号

久生十蘭

分量:約5
書き出し:伴団六は、青木と同じく、大して才能のなさそうな貧乏画かきで、地続きの古ぼけたアトリエに、年増くさい女と二人で住んでいた。青木がその裏へ越して以来の、極く最近のつきあいで、もと薬剤師だったというほか、くわしいことは一切《いっさい》知らなかった。職人か寄席芸人かといったように髪を角刈《かくがり》にし、額を叩いたり眼を剥《む》いて見せたり、ひとを小馬鹿にした、どうにも手に負えないようなところがあって、こ...
更新日: 2021/08/02
阿波のケンさん36さんの感想

動物の死骸には蝿がきて蝶が来てその後甲虫が来ると書いてある。

更新日: 2018/08/29
2ac675c6f1eeさんの感想

夜中に読んだのを後悔するくらい怖い箇所があった。枕元の女の描写で空気が一点して怖くなった、

更新日: 2015/03/13
ハルデンベルクさんの感想

僅か数ページで、ここまで人をぞっとさせる書きぶりは名人芸と言う他無い。余計な言葉を一切省いた語りが、心の隙間に染み込んでいくよう。「なるほど、ひどい蠅だ」が最高です。