戸川秋骨
外人もまじえて 学生達と 富士の湖辺りに 小さな旅にでる。 瑞々しい感性の 秋骨は すれ違う 他の一行に 手を振ったりするのを 眺めつつ 英文の一節が 胸に浮かんだり 「破戒」を読み耽る青年に 感心したりする。
私は年相応の古いおじさんに、成り下がったと作者はいうが、まだまだ若い感受性を持っていると主張していない、変に威張っていない所に好感が持てた。