エスペラントの話
エスペラントのはなし
初出:「女学世界」1906(明治39)年9月分量:約9分
書き出し:エスペラントの話を聴きたい、よろしい、やりませう。しかし先月の事だ、彩雲閣から世界語といふ謂はゞエスペラントの手ほどきのやうなものを出した、あの本の例言に一通り書いて置いたが、読んで下すつたか。え、まだ読まない、困つたねえ、ぢや仕方がない、少し重複になるが、由来からお話しませう。と云つて何も六《むづ》かしい由来がある訳ではないが、詰《つま》り必要は発明の母ですね、エスペラントの発明されたのも畢竟《...