小酒井不木
この作品の著者は、医学博士であるので、この推理小説(犯罪小説?)のトリックには、お手内の医療知識がその効果を存分に発揮している。また、司法解剖の描写も、当時の推理小説には見られないリアル感があり、面白いです。この作品の結末については、個人的には、捻りがあるものの、あっさりしている、と言った印象です。ページ数を限られてのことだから仕方がないのでしょうか。