「颱風雑俎」の感想
颱風雑俎
たいふうざっそ
初出:「思想」1935(昭和10)年2月1日、「吉村冬彦」署名で。

寺田寅彦

分量:約22
書き出し:昭和九年九月十三日頃南洋パラオの南東海上に颱風《たいふう》の卵子《たまご》らしいものが現われた。それが大体北西の針路を取ってざっと一昼夜に百里程度の速度で進んでいた。十九日の晩ちょうど台湾の東方に達した頃から針路を東北に転じて二十日の朝頃からは琉球列島にほぼ平行して進み出した。それと同時に進行速度がだんだんに大きくなり中心の深度が増して来た。二十一日の早朝に中心が室戸岬《むろとざき》附近に上陸する...
更新日: 2025/05/24
65c8aadc88adさんの感想

双之川喜1941  地を 相する。というは 自然の 威力を 畏れ その力に 逆らわない ようにする ための 用意の ことを 言う。安倍能成が 西洋人は 自然を 自由に しようとするけど 日本人は 自然に 帰して 自然に 従おうと すると 述べている。台風や 地震の 存否が このような 考え方の 要因に なって いるのかも しれないと する。けだし 達見である。