雙之川喜1941 虻の 恩返し。そうだったのか おもいこんだのか 誰にも わからない。
虻だってやるときはやる
ほっこりする。かわいい。
ナイス。起承転で怖い転調、結で軽快な顚末、無生物の雨ふり坊主とはちがい、この小篇は無情のものを有情に変換するマジックを披露して楽しませる。虻蜂取らずという成句もあるが、読者のこころを捉えてお話も完結すれば、虻も蜂もとれたし泥棒もとっ捕まったしめでたしめでたし。外国の童話にもあるような。荒唐無稽と残酷はこどもの話にはつきものではある。
勇敢で忠義に厚いアブ!
夢野久作にしてはかわいらしい話だと思いました。 こういうのも好きです。