「がちゃがちゃ」の感想
がちゃがちゃ
がちゃがちゃ
初出:「九州日報」1925(大正14)年8月27日

夢野久作

分量:約2
書き出し:草の中で虫が寄り合って相談を始めました。蟋蟀《こおろぎ》が立ち上って、「鈴虫さん、オケラさん、スイッチョさん。もっとこちらへお寄りなさい。だんだん涼しくなりますから、みんなで合奏会をやってお月様にきかせようではありませんか。きっと御ほうびを下さいますよ」と言いますと、皆パチパチと手をたたきました。虫たちはそれからすぐに合奏を始めました。まずスイッチョが草の天辺へ立ち上って真面目腐って、「スイッチョ...
更新日: 2019/12/31
19双之川喜41さんの感想

 いまでは 虫の名前というよりは 玩具の呼び名として とおる。 お月様のために 秋の夜長に 演奏会を開いたら とんだお邪魔虫が 飛び込み 楽しみを かき回す。 其れにしても 虫の名前の 漢字の 難しいことには あわてた。