読みやすくて、そしてとても面白かった。 主人公が航海して未開の地に降り立ち、小人や巨人などに遭遇する。 「人間とは何か?」という哲学的な問いかけをしている物語だと思う。 「人間とは何か?」という問いに仏教は「煩悩具足の凡夫」と言っている。つまり人間は「欲の塊」でしかないと言っている。 夏目漱石の「こころ」では、人は普段は善人でも、お金がからんだ場合や追い詰められたときは悪い行いをしてしまうものであると言っている。 このガリバー旅行記も人間の本質は欲の塊で何をしでかすかわからない邪悪な生き物であり、それを教養などの理性で善行を行うことで平和な世界が築けると訴えているのではないかと思う。 今世の中はウクライナ戦争で大変なことになっている。 平和な世界を築くには理性を働かせることが重要であると思う。 しかし、人は追い詰められると何をするかわからない生き物なので、プーチン大統領を世界が追い詰めるのも良くないと思う。 ただ、自分がこんなことを言ったからといって世界は何も変わらないから傍観するしか手立てはない。 今は、世界の人がロシアの蛮行に怒り狂っているところがあるが、時が経って熱が冷めてくると、また違った考え方が世論に起きるかもしれない。 この戦争が平和理に解決しますようにと祈ります。 この本から外れた感想になってしまいました。
タシカニ ザモスキと観音崎は 似てるので 上陸地点かもしれない。 数週間の 滞在後 NANGA崎から出港する。 「踏絵は免除して」と言う。 記述は 歯痒い。 訳者の原民喜の後書きは 示唆に富むと思った。
改めて読みたい。
齢21にして初めて読みました。小人の国や馬の国など不思議な国が出てくる中で、日本が登場して驚きました。スウィフトには、日本はそれほど奇妙な国に映っていたのだなぁと不思議な気持ちになりました。あと、ラピュタの元ネタだと聞いてはいましたが、実際文字を見つけるとジブリオタクとしてはやはり興奮しましたね。
こんなに有名なのにちゃんと読んでいなかった事に気づいた一冊。 ファンタジーの仮面を被った風刺物。読後感が爽やかと言えば間違いなく嘘にはなるが、切なさや虚しさを含んだ風刺の奥底に人間への愛や希望がチラと垣間見える。 様々なジャンルのクリエイターにインスピレーションを与えてきた作品だけの事はあって、その想像力、創造力は素直に豊かに感じた。 読んでおいて損はないと思う。