「岩魚」の感想
岩魚
いわな

佐藤垢石

分量:約32
書き出し:一石坂家は、大利根川と榛名山と浅間火山との間に刻む渓谷に水源を持つ烏川とが合流する上州佐波郡芝根村沼之上の三角州の上に、先祖代々農を営む大地主である。この三角州は幕末、小栗上野が官軍の東上に抗することの不可能であるを知って、江戸城を脱け出し、金|櫃《びつ》に似た数個の箱を運んで上総国行徳地先から舟に乗って家来十人ばかりと共に所領の上州群馬郡三の倉の邸へ志し、次第に溯江して大利根に出で川俣、妻沼、尾...
更新日: 2019/07/05
19双之川喜41さんの感想

 妖怪仕立で  名家が 没落していく 様を描いている。 岩魚には  女顔と 男顔があるなんて  知らなかった。 基礎的な  考証 がしっかりしているので  読んでいて 安心感がある。