「鯰」の感想
なまず

佐藤垢石

分量:約6
書き出し:上私は、鯰の屈託のない顔を見ると、まことに心がのんびりとするのである。私もあんな顔の持ち主に生まれてくればよかったな、と思うくらいである。小さな丸い眼、大きな口、下顎の出た唇、左右に長く伸びた細い髭。あの髭は人間として真似ようもないが、あの顔全体から受ける印象は聖賢の風格を持っている。私の古い友人に中井川浩という茨城県選出の代議士があった。この人物の顔は、実に鯰によく似ている。下顎が出て、口の大き...
更新日: 2024/08/04
8eb05d040692さんの感想

鯰って昔は近所の川や用水によく見たけど、見なくなったなぁ〜

更新日: 2022/04/05
19双之川喜41さんの感想

 武州の井之頭(東京▫三鷹市)の池が 洪水をおこして あたり一面 大河となり 江戸の町も 水浸しになったとき以来 箱根から東北にも 鯰が見られるようになったという記録が 残っているらしい。 ナマズの研究家だったら  周知の ことなのだろうかと ふと感じた。

更新日: 2015/10/12
4431d78e4085さんの感想

後半鯰が食べたくなりました。 素直に嫌みのない文体。佐藤さんってどんな方なんだろうって考えながら読み進めました。