「老狸伝」の感想
老狸伝
ろうりでん

佐藤垢石

分量:約29
書き出し:一大寒に入って間もない頃、越後国岩船郡村上町の友人から、野狸の肉と、月の輪熊の肉が届いた。久し振りの珍品到来に、家内一同大いに喜んだのである。越後岩船郡は新潟県の東北にあり、越後山脈を中に挟んで、山形県と境を接している。友人からきた手紙によると、野狸の方は村上近在の農村へ、のこのこと遊びに出てきたのを、鉄砲で撃ち取ったのであるが、熊の方は、友人の母の里方である越後山脈の、深い雪の谷合いの穴で、専門...
更新日: 2019/10/30
19双之川喜41さんの感想

 始めの方は 生態などを 描いている。 次第に 多数の者に 化ける話となる。 長年 棲みついていた 城が 落城しそうになると 狸が 多くの将兵に化けて 危機を救ったり 大火事のとき 火消しに化けて 消し止めたりする。