「里の春、山の春」の感想
里の春、山の春
さとのはる、やまのはる

新美南吉

分量:約2
書き出し:野原にはもう春がきていました。桜《さくら》がさき、小鳥はないておりました。けれども、山にはまだ春はきていませんでした。山のいただきには、雪も白くのこっていました。山のおくには、おやこの鹿《しか》がすんでいました。坊《ぼう》やの鹿《しか》は、生まれてまだ一年にならないので、春とはどんなものか知りませんでした。「お父ちゃん、春ってどんなもの。」「春には花がさくのさ。」「お母ちゃん、花ってどんなもの。」...
更新日: 2022/06/09
016dfdfe4f23さんの感想

情景が目に浮かぶ、美しくてやさしいお話でした。 新美南吉の書く物語はあたたかいですね。

更新日: 2021/01/12
19双之川喜41さんの感想

 山で暮らす小鹿は 春がどんなものか知らないので 里に降りてみたら 角に櫻の小枝を結びつけてもらうことになる。 かんざしをつけた鹿は 山に駆け登り 春は里から追いかけてくる。 誰もが初めての春を すごす。そして 終わりの春。

更新日: 2018/02/20
54609e12e7e7さんの感想

ほのぼのと絵が浮かぶお話:)