「寒鮒」の感想
寒鮒
かんぶな
初出:「釣りの本」改造社、1938(昭和13)年

佐藤垢石

分量:約4
書き出し:静寂といおうか、閑雅といおうか、釣りの醍醐味をしみじみと堪能するには、寒鮒釣りを措《お》いて他に釣趣を求め得られないであろう。冬の陽《ひ》ざしが、鈍い光を流れにともない、ゆるい川面へ斜めに落として、やがて暮れていく、水際の枯れ葦の出鼻に小舟をとどめて寒鮒を待つ風景は、眼に描いただけで心に通ずるものがある。舟板に二、三枚重ねて敷いた座蒲團の上に胡座《あぐら》して傍らの七輪に沸《た》ぎる鉄瓶の松籟《し...
更新日: 2024/10/08
8eb05d040692さんの感想

冬の良き日に小舟を浮かべて寒鮒釣り、なんとも風流な