「石をしょわずに」の感想
石をしょわずに
いしをしょわずに

――わかい女教師の自殺

――わかいじょきょうしのじさつ初出:「教育生活 創刊号」新世界社、1948(昭和23)年2月

村山俊太郎

分量:約10
書き出し:石をしょわずに——わかい女教師の自殺村山俊太郎1昭和二十二年七月二十日の朝、T村小学校のわかい女教師が、通勤の途中にある淵に投身自殺をした。すがすがしい朝を、大きな石を身につけて、すきとおる山谷の淵の底に身を沈めた。十八年四月、村の高等科を卒えると、T町の実科高女校に入り、卒業した二十一年四月から隣村の小学校に助教として奉職していた。このわかい女教師は、わたくしの妻の教え子なので、時々わたくしの住...
更新日: 2017/09/24
fc2eceb65bf1さんの感想

現代に通ずる話だと感じました。 現代では教師の学歴が上がってはいるものの相談する相手や解決策を見出せずに居る人達も少なくないと思います。第三者の目線として語られる本編からでも女教師の切羽詰まったやるせなさと辛さがひしひしと伝わって来ました。 どうか彼女の死を無駄にせず現代の悩める人々を救うきっかけとして様々な方にこの作品を読んで欲しいです。

更新日: 2017/07/26
d589cd70cdb1さんの感想

今も昔も変わらない教育問題。それほど昔からも同種の問題があったとは・・・優秀な若い女性教師の命が惜しい! 安らかにと念ぜずにはいられないです。