瘠我慢の説
やせがまんのせつ
03 書簡
03 しょかん初出:「明治十年丁丑公論・瘠我慢の説」時事新報社、1901(明治34)年5月2日分量:約4分
書き出し:福沢先生の手簡拝啓《はいけい》仕候《つかまつりそうろう》。陳《のぶれ》ば過日|瘠我慢之説《やせがまんのせつ》と題したる草稿《そうこう》一冊を呈《てい》し候。或《あるい》は御一読も被成下《なしくだされ》候哉《そうろうや》。其節《そのせつ》申上《もうしあげ》候通り、何《いず》れ是《これ》は時節《じせつ》を見計《みはからい》、世に公《おおやけ》にする積《つもり》に候得共《そうらえども》、尚《なお》熟考《...