「哲学はどう学んでゆくか」の感想
哲学はどう学んでゆくか
てつがくはどうまなんでゆくか
初出:「圖書」岩波書店、1941(昭和16)年3~5月

三木清

分量:約34
書き出し:哲學はどう學んでゆくかといふ問は、私のしばしば出會ふ問である。今またここに同じ題が私に與へられた。然るにこの問に答へることは容易ではないのである。これがもし數學や自然科學の場合であるなら、どういふものから入り、どういふ本を、どういふ順序で勉強してゆくべきかを示すことは、或ひはそんなに困難ではないかも知れない。それが哲學においては殆ど不可能に近いところに、哲學の特色があるともいへるであらう。哲學は何...
更新日: 2025/01/03
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 哲学は 学問の 学問と 言われていると 聞く。私としては 学が ないので 上部構造としての 哲学的思考の 高みに たどり着く 訳がない。平たくいえば 土台がないのに 屋根造りに 腐心するのと あまり 変わらない。高尾山からの 眺望を 富士山からの 展望に 近づけるような 果てしない 精進に 励むしかないと 愚考するのである。03:03

更新日: 2020/05/01
いちにいさんの感想

哲学的精神を体感すること 哲学概論は入門書ではない

更新日: 2016/11/26
芦屋のまーちゃんさんの感想

「概論」という言葉に惑わされるな!!!とはもっともな言葉である。同じことを私は「入門」という言葉で経験している。およそ、哲学入門と題名がある書物は、私を門前払い扱いしてきた。何も、道場破りのような精神で、それらの書物を読んでいるのではない。もっと純粋で素直に、弟子にしてもらうつもりで懇願したはずだった。哲学は私にとっては許されざる在存であり、対象であるかもしれない。キルケゴールの死に至る病たる「絶望」が私の中にある。実は、‘哲学をどう学んでいくか‘という問を「考える」行為が既に哲学なのである。