岸田国士
戦時下の東京。 投下された毒ガス弾。 人命を救って死んだ青年と、その家族の話。 あっけなく散った命に、父は何を思うか。 会話の中に時折差し込まれる空襲の知らせ、人々のざわめきが、尋常じゃなく怖い。