「空の悪魔(ラヂオ・ドラマ)」の感想
空の悪魔(ラヂオ・ドラマ)
そらのあくま(ラジオ・ドラマ)

岸田国士

分量:約28
書き出し:酒井欽蔵(四十八)妻いく(四十五)娘加代(二十四)息子鉄蔵(十八)娘美代(十六)店員庄市(三十)其他解説東京山の手の裏通りに、さゝやかな店を構へてゐる時計商、酒井欽蔵《さかゐきんざう》の一家、物語の中心はこの一家であります。帝都は既に敵機襲来に備へて、警戒管制が敷かれてゐるのです。蒸し暑い真夏の夜のことです。店先に並んだ大小幾十の時計が一斉に時を刻んでゐる。やがて、オールゴール入りの眼覚し時計が平...
更新日: 2015/08/09
イリュージョン亭チェリスさんの感想

戦時下の東京。 投下された毒ガス弾。 人命を救って死んだ青年と、その家族の話。 あっけなく散った命に、父は何を思うか。 会話の中に時折差し込まれる空襲の知らせ、人々のざわめきが、尋常じゃなく怖い。