「浅間山」の感想
浅間山
あさまやま
初出:「改造 第十三巻第七号」1931(昭和6)年7月1日

岸田国士

分量:約83
書き出し:浅間山の麓萱の密生した広漠たる原野の中に、白樺、落葉松などの疎林が点在し、土地を区劃するための道路が、焼石の地肌をみせて縦横に延びてゐる。緩やかな斜面に沿つて、粗末な小舎《カツテージ》が一棟。斜面の尽きるあたりに、水量の乏しい渓流。温泉鑿掘のための櫓《やぐら》が、その岸に立つてゐる。この物語の中に現れる人物丹羽州太同二葉その娘時田思文郵便局長同則子その娘小瀬川とね州太の同棲してゐる女新井務州太の助...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 山の麓の別荘地で 温泉掘削と 別荘地分譲で一儲けしようと企てた男が  資金源を絶たれ 人夫たちからは 突き上げられ 給料を払えなくなって たまたま帰ってきた娘とともに  火口に 飛び込んで 命を絶つと言う 筋立てであるけど 娘は助かった様でもあり  込み入った展開が 少々 うるさく感じる。