北条民雄
北条民雄の師である川端康成から激励を受けたと言われる本作品。主人公と老人との、奇妙で偶然が重なった出会いが書かれている。 その過程の紆余曲折はどれほど不思議な物でも、最後は北条自身も入っていたハンセン病患者の収容施設が舞台であるからして、逃れられない運命に収束していくのは無情
不治の病の 治療のために 隔離された 病院に 収容された 男は 気になる風格をもつ老人に出会う。 謎解き 仕立てでありながら 高い 完成度を示す。 深く 心を 打つものがあり 読んでおいて良かったと 感じた。