「おせっかい夫人」の感想
おせっかい夫人
おせっかいふじん
初出:「週刊朝日」1934(昭和9)年4月1日

岡本かの子

分量:約2
書き出し:午前十一時半から十二時ちょっと過ぎまでの出来事です。うらうらと晴れた春の日の暖気に誘われて花子夫人は三時間も前に主人を送り出した門前へまたも出て見ました。糸目の艶をはっきりたてた手際《てぎわ》の好い刺繍《ししゅう》です。そこに隣家国枝さんとの境の垣に金紅色の蕾《つぼみ》を寄り合わせ盛り合わせているぼけの枝は——だが、その蔭にうろうろしていたのは可愛ゆいカナリヤの雛《ひな》ではありませんでした。黒っ...
更新日: 2017/04/14
d971905767a1さんの感想

短いがしっかりとした内容だった。