「呪詞及び祝詞」の感想
呪詞及び祝詞
じゅしおよびのりと
初出:「民俗学 第一巻第一号」1929(昭和4)年7月

折口信夫

分量:約14
書き出し:延喜式の祝詞を、世間では、非常に古いものだと考へて居る。或は、高天原から持ち来されたものゝやうにも云うてゐるが、さうでは無く、自分は悉、平安朝の息がかゝつてゐると思ふ。かう言ふのは、祝詞の性質として為方の無い事で、第一、祝詞が我々に訣るといふのは、それが新しいからである。併し全部が、平安朝時代の新作だといふのでは無く、大体平安朝の初め、百年ばかりの間に、今我々が見るやうな風のものに固定したのである...
更新日: 2024/01/29
ハルチロさんの感想

神社神道等にご興味のある方は、是非、読んで頂きたい作品であると思います。現在、お祓いや宮参りをした際に、神主が唱えられる祝詞が如何にして伝えられたかが、本作品を通して、何となく理解出来ることと思います。また、折口先生の現存する祝詞の来歴に対する考え方も、個人的には、腑に落ちるのでした。