北条民雄
最近 北条民雄 著の 「間木老人」を 偶然 読んでいたので 動物飼育室の 場面と 共通であることに すぐに気がつくことができた。 これを膨らませると ああなるのかと 感慨深いものがあった。
未完ということだが、これだけでも主題が解る名文である。孤独は嫌だ!かといって群衆にのまれるのも嫌だ!自ら、病気を招いているような心理状態。人付き合いが元来苦手。そこに癩病だ。明るい人間、暗い人間の区別なく誰にでも平等に病はやって来るという不条理さ。健康な人間はどこまでも健康だ!