「癩者」の感想
癩者
らいしゃ

北条民雄

分量:約1
書き出し:それを見たとたん、秋津栄三はがつくりと膝を折つてそのまま地べたへつき坐つてしまひさうになつた。ここまで彼の体を支へて来た足は、俄に力が抜けて関節が外れてしまつたやうであつた。車道には電車がきしり、自動車が辷つて流れてゐる。彼の横を、彼の気持とは全然かかはりのない人々が打ち続いて通つて行く。彼は絶望的な眼をそれらに投げ、力の抜けた足を引きずりながらのろのろと元来た道を引返し始めた。彼は自分の肩に何か...
更新日: 2018/12/06
d6e8a0e1351dさんの感想

こんだけじゃ、分からないけれど。 ひとつ言えることは、現在では成立しない、あるいは共感を得られない文章だということです。時代の限界、賞味期限切れ文学ともいえる。 病気や生殖などの、生命活動それじたいに特別な意味はない。 偏見と無知が生む似非芸術ですね。