「天衣無縫」の感想
天衣無縫
てんいむほう
初出:「文芸」1942(昭和17)年4月

織田作之助

分量:約33
書き出し:みんなは私が鼻の上に汗をためて、息を弾ませて、小鳥みたいにちょんちょんとして、つまりいそいそとして、見合いに出掛けたといって嗤ったけれど、そんなことはない。いそいそなんぞ私はしやしなかった。といって、そんな時私たちの年頃の娘がわざとらしく口にする「いやでいやでたまらなかった」——それは嘘だ。恥かしいことだけど、どういう訳かその年になるまでついぞ縁談がなかったのだもの、まるでおろおろ小躍りしているは...
更新日: 2022/10/10
鍋焼きうどんさんの感想

ダメ男過ぎるでしょ。自己犠牲を進んでする奇特な女性が世の中にはいるんだね。

更新日: 2022/05/01
609c67b5a44dさんの感想

かわいい

更新日: 2021/06/29
19双之川喜41さんの感想

 織田作は 立派な 文学創作論を 発表したりしており まあ 落差の大きさに 落胆しないように 気をしっかり持って それでも 読むのだと 言いつのる人には 言葉もない と想った。

更新日: 2020/07/21
5ea3380a5768さんの感想

なんだかんだと仲良しな夫婦でいる奥さまの愚痴という名のノロケかな。 病院の待合室でおしゃれなマダムのおしゃべりを聞いて、今日の待ち時間は楽しかったと帰る感じ。 初めての織田作之助でしたが、とても読みやすかったです。

更新日: 2019/11/28
六花亭四号さんの感想

とんでもなくお人好しの男の嫁になった女の話。しかしこの夫婦、なんだかんだで相性が良い気もする。夫に抜けているところがあるから私がしっかりしなければ、と張り切る妻はそうすることに優越を感じているようだ。結局は仕方の無い人、と割り切って長く連れ添いそうだ。

更新日: 2018/04/20
緑雲さんの感想

生々しくて面白い。隣の家の生活を盗み見たような感じ。

更新日: 2017/08/23
AVE さんの感想

今で言うなら「夜は短し歩けよ乙女」のような。

更新日: 2017/05/16
ed4e7115c61dさんの感想

中々最初は恥ずかしい話ですが、母親から言われたくだりで、「ああ、そうだな」と納得しながら、最後の嫉妬を見ると、胸が締め付けられて、かなりときめきました! 少し甘酸っぱい話が読みたい方には是非ともオススメします!

更新日: 2017/03/14
bb106e622e7aさんの感想

織田作之助は初めて読んだけれども、しなやかな文章。気になっていた作品が読めてよかった。

更新日: 2017/03/09
2a15e49e30a5さんの感想

とても頼りなく呆れるほど情けない、そして呆れるほどのお人好しの旦那を尻に敷くように支える妻の話。 妻視点から書かれているので感情移入しました。

更新日: 2017/01/31
b9ef941530ccさんの感想

織田作之助の天衣無縫は、天衣無縫の原意とはあまり関係なく、妻がしっかりと夫を管理する(完全無欠に)。織田作之助の作品に出てくる妻は何故か夫を折檻する?まるでシナ人の女みたい。

更新日: 2016/10/31
652a80165a76さんの感想

こんな夫は嫌すぎる。絶対に嫌だ。嫁が醜女だとしても悲惨。 女性目線で書かれた文章というのは当時は目新しかったのかもしれない。 それにしてもこんなうだつの上がらない夫は嫌すぎる。 いい人というよりおそろしく間抜けな駄目男。空気を読まないし、人目を気にしない。 もしかしたらそれは不細工な容姿と自称している妻のせいもあるかもしれないけど酷い。