「雪の夜」の感想
雪の夜
ゆきのよる
初出:「文芸」1941(昭和16)年6月

織田作之助

分量:約28
書き出し:大晦日に雪が降った。朝から降り出して、大阪から船の著く頃にはしとしと牡丹雪だった。夜になってもやまなかった。毎年多くて二度、それも寒にはいってから降るのが普通なのだ。いったいが温い土地である。こんなことは珍しいと、温泉宿の女中は客に語った。往来のはげしい流川通でさえ一寸も積りました。大晦日にこれでは露天の商人《あきんど》がかわいそうだと、女中は赤い手をこすった。入湯客はいずれも温泉場の正月をすごし...
更新日: 2025/02/17
8eb05d040692さんの感想

たとえ落ちぶれても、つまらぬ意地を張るのは男の性なのかも

更新日: 2022/09/06
鍋焼きうどんさんの感想

惚れた女に貢ぎ続け、ライバルの男に嫉妬して女を奪い取ったはいいが、破滅の道を辿る男の情けなさ。負の美学。