天皇制の下、国民それぞれの「独立自尊」が国体発展の基礎であると説かれている。明治の初めの、国体の日の出の勢いが感じられるが…今の我が国では「戦後民主主義」の悪影響なのか、個性が大切と言われながらも「依らば大樹の影」志向が学校教育の結果となっており、多くが「小心翼々」と暮らしている…誰が、何が、この説のように国民それぞれの独立不羈を再び称揚、促進できるのだろうか…
美徳は一人一人の自立が、そして一人一人が押し進めることが大切。 政治も無関心でいてはいけない。権利であり義務である。
人としてのまっとうな生き方を示す訓戒すべてが網羅されている。 簡潔で非常にわかりやすい啓蒙の書である。
難しい言葉があって、分かりにくいかもしれない。だが、一つ言えることは、福沢諭吉さんはとても頭の良い人物である。分かり切っていることだが。この作品は、自分が齢をもう少し重ねれば、自ずと分かってくることであろう。