「水晶の栓」の感想
水晶の栓
すいしょうのせん
初出:「新青年 (第二巻第九號)夏季増刊」1921(大正10)年8月

ルブランモーリス

分量:約165
書き出し:※一※夜襲名にし負うアンジアン湖畔の夜半。小さい桟橋に繋いだ二隻のボートが、静かな暗《やみ》にゆらりゆらりと揺れて、夕靄の立ち籠むる湖面の彼方、家々の窓にともる赤い灯影《ほかげ》、アンジアン娯楽場《カジノ》の不夜城はキラキラと美しく水《み》の面《も》に映っている。時はちょうど九月の末、雲間を洩るる星の瞬きが二ツ三ツ。肌寒い風は水面を静に渡ってゆく。アルセーヌ・ルパンはとある東亭《あずまや》の中で、...
更新日: 2019/11/29
5640ffd5634cさんの感想

短くなってるけど、うまく纏まっている。