きっと殺人欲求は誰にでもあってそれを誰もが気づかないだけ。それに判事は気づいてしまっただけ。誰でも犯罪者になり得るのだとゾッとした。
狂人とは、このような人を指すのでしょう。薄気味の悪い、でも、ほんの少し、気持ちの分からなくもないような…
法があって初めて殺人は罪となる では仮に自分に法が及ばないとすれば? その答えの1つがこの話なのだと思います
これが、サイコパスってやつですか? 気味が悪くて、途中で読むの止めました。
古書店の岩波文庫の棚に必ずといっていいほど、陳列されている狂人日記。動機はどうあれ、誰もが抱えている欲求の片鱗が、ここにはある。
裁判所の裁判官が実は殺人狂だった。自分の犯した罪を被って冤罪にされた男に死刑の判決を下し刑の当日嬉々としてギロチン刑を見物する。 殺人と戦争を結びつけて殺人を正当化する説は、今日では陳腐であるが近大戦争に参加しその悲惨さを経験した作者の筆にはよる時とても真実味がある。