「狂人日記」の感想
狂人日記
きょうじんにっき

モーパッサンギ・ド

分量:約17
書き出し:彼は高等法院長として、清廉な法官として世を去った。非の打ちどころのないその生涯は、フランス中の裁判所の評判になった。弁護士、若い法律顧問、判事たちも、二つの凹んだ眼が光っている彼の痩せた顔に、大きな敬意を表するために、非常に低く頭を下げて挨拶をしたものだった。彼は犯罪を追求して弱いものを保護することを生涯の仕事とした。詐欺師や殺人犯人達にとって、彼ほど怖いものは無かった。という訳は、心の底にかくし...
更新日: 2022/11/28
344b22a0ebc7さんの感想

きっと殺人欲求は誰にでもあってそれを誰もが気づかないだけ。それに判事は気づいてしまっただけ。誰でも犯罪者になり得るのだとゾッとした。

更新日: 2018/08/16
03279f13467eさんの感想

狂人とは、このような人を指すのでしょう。薄気味の悪い、でも、ほんの少し、気持ちの分からなくもないような…

更新日: 2017/11/06
9f9dcd7150d4さんの感想

法があって初めて殺人は罪となる では仮に自分に法が及ばないとすれば? その答えの1つがこの話なのだと思います

更新日: 2017/10/17
83e1e68ead00さんの感想

これが、サイコパスってやつですか? 気味が悪くて、途中で読むの止めました。

更新日: 2016/10/23
66f9f22b4384さんの感想

古書店の岩波文庫の棚に必ずといっていいほど、陳列されている狂人日記。動機はどうあれ、誰もが抱えている欲求の片鱗が、ここにはある。

更新日: 2015/07/14
281ebb7076adさんの感想

裁判所の裁判官が実は殺人狂だった。自分の犯した罪を被って冤罪にされた男に死刑の判決を下し刑の当日嬉々としてギロチン刑を見物する。 殺人と戦争を結びつけて殺人を正当化する説は、今日では陳腐であるが近大戦争に参加しその悲惨さを経験した作者の筆にはよる時とても真実味がある。