死へと近付いていく日々を書き記すというのはとても強い行動だと思います
病床から 書き上げた作品集は 他にもみられるけど 宗教色が散見されるのは 少ないように感じる。 書くこと自体が 祈りであったのかも知れないと感じた。
『眼にて云ふ』が好き。死を覚悟したあかつきにはみんなあんなに心穏やかになるものなんでしょうか。私は「これで死んでもまづは文句もありません」なんて言える自信はありません。賢治は誰かに失望したりこっそり貶したりもする普通の人だったみたいだけど、こうして敬虔に生きていた姿はやっぱり何か他人と違っていたような気がします。私とは大違い。普通で、すごい人です。