「声と性格」の感想
声と性格
こえとせいかく
初出:「垣隣り」1937(昭和12)年11月20日

宮城道雄

分量:約5
書き出し:声と性格宮城道雄私は盲人であるので、すべてのことを声で判断する。殊に婦人の美しさとか、若い乙女の純な心とかは、その声や言葉によって感じるわけである。従って、声が美しくて、発音が綺麗であると、話している間に、春の花の美しさとか、鳥の鳴き声をも想像する。それで、私はなるべく婦人の言葉は優しいことを希望する。あまり漢語などを沢山使わず、ごく平易な、女らしい言葉を用いて貰いたいと思うのである。近ごろは言葉...
更新日: 2018/12/25
ゆんゆんさんの感想

反省。生活が荒めば言葉が荒み、心が荒み、また他人を荒ませる。心に留めたい言葉。

更新日: 2018/01/01
ec538f32331eさんの感想

話し手の顔の表情や仕草を見ることのできなかった盲目で、天才音楽家の感性は凡人を超越して、話し手の性格や本音を感知し得たのであろう。電話では相手の顔は見えないので、声や口調より相手についての探りを入れる。本文を読み、真心を持って、綺麗な発音で、聞き手に快く受け入れてもらえるような話し手になるよう心掛けたいと思った。