「音楽界の迷信」の感想
音楽界の迷信
おんがくかいのめいしん

兼常清佐

分量:約27
書き出し:1迷信音楽の世界は暗黒世界である。いろいろな迷信が縦横にのさばり歩いている。私はピアノを例に取る。私は楽器のうちで一番ピアノを愛する。私のこの愛するピアノを今しばらく例に取って見る。批評家はほとんど例外なしに言う。——パデレウスキーやコルトーのような大家の弾くピアノの音は非常に美しい。彼らのタッチは実に巧妙である。この美しい音は全く彼らのタッチから来たものである。彼らの鍛錬を重ねた指の技巧をもって...
更新日: 2025/05/12
a3c18d7f3b67さんの感想

同じ音というのは、音高だけを見て言っているにすぎないのではないだろうか、タッチが些細な強弱を作り出し、さらにピアノが物質である以上、その強弱が倍音や音の立ち上がりといった成分に不確定性を効かせることは疑いようがない。

更新日: 2019/10/30
19双之川喜41さんの感想

 問題の所在を 明確にするために 極論に走ったように 思われる。 ピアノを 仮に 打楽器とすると タッチの重要性が うかびあがる。 ピアノ線は 叩いて 音を出すのである。