兼常清佐
同じ音というのは、音高だけを見て言っているにすぎないのではないだろうか、タッチが些細な強弱を作り出し、さらにピアノが物質である以上、その強弱が倍音や音の立ち上がりといった成分に不確定性を効かせることは疑いようがない。
問題の所在を 明確にするために 極論に走ったように 思われる。 ピアノを 仮に 打楽器とすると タッチの重要性が うかびあがる。 ピアノ線は 叩いて 音を出すのである。