「ローマ字論者への質疑」の感想
ローマ字論者への質疑
ローマじろんしゃへのしつぎ

萩原朔太郎

分量:約7
書き出し:日本語の健全な發育と、その國語の純粹性を害毒するものは、實に生硬な漢語と漢字、特に明治以來濫造される飜譯漢語と漢字である。言葉に一番大切な條件は、耳で聽いて意味がわかるといふことである。耳で聽いて意味がわからず、文字に書いて見せた上で、初めて視覺から語意が通ずるといふやうな言葉を、日常語の會話に使用するやうな國民があるとしたら、世界で最も不便で最惡の國語を所有する民族と言はねばならぬ。支那人の如き...
更新日: 2020/04/14
いちにいさんの感想

日本語の未来を心配してくれてます。しかし、言葉なんて伝達手段なんだから、どんどん省略されていきます。メシ、フロ、ネルで充分です。

更新日: 2016/07/03
芦屋のまーちゃんさんの感想

発音が大切とする考えは現代の英語教育のような外国語の習得において重要とされてきた。 よく言われるのは、文盲率は低く、識字率が高いのが日本国であると。 その反面、リスニングやヒアリングが苦手な国民なのかも知れない。 本は読めても、文は書けても、討論やプレゼンテーションが先進国中では劣っている。国民性かも知れない。自己主張は美徳ではないのだ。 まぁ、それはいい。話を戻そう。 ローマ字論者が国府津(かふづ)を KOZUと書くのは間違いで、正しくはKAHUZUとすべきと朔太郎は言う。 関東もKANTOではなく、KWANTOなのだそうだ。この主張は当時はそうだったのだろうか?「くわんとう」なんて発音したのか?てふてふがちょうちょであるようにどぜうもどじょうだろう。 正しい日本語とは何をいうのだろうか? 「やばい」「ヤバ」「やべー」 とか言う言いまわしは何語?