「道理の前で」の感想
道理の前で
どうりのまえで

大久保ゆう

分量:約9
書き出し:道理の前でひとりの門番が立っている。その門番の方へ、へき地からひとりの男がやってきて、道理の中へ入りたいと言う。しかし門番は言う。今は入っていいと言えない、と。よく考えたのち、その男は尋ねる。つまり、あとになれば入ってもかまわないのか、と。「かもしれん。」門番が言う。「だが今はだめだ。」道理への門はいつも開け放たれていて、そのわきに門番が直立している。そこで男は身をかがめて、中をのぞいて門の向こう...
更新日: 2019/06/08
ece7d750d914さんの感想

カフカ自身の評価に違わず、極めて絶望的な作品である。否、絶望という属性ではない。これは、絶望そのものである。

更新日: 2017/12/30
芦屋のまーちゃんさんの感想

道理=法=真理=正義 ということであれば 権利 とも言えないか? 権利と言うことが許されれば 権利は闘争によって勝ちとることが人間の義務だ、というイェーリングの主張を思い出さざるを得ない 門番は闘争の対象、立ちはだかる強敵、国家、独裁者 戦わずして、ただ許しをこう消極的な不作為 ダメだ!ダメだ!ダメだ! 門番はさすがに呆れ果てて 閉店ガラガラ

更新日: 2017/04/12
f043ad6afb25さんの感想

嫌な夢を客観的にみてるような、そんな印象。 その世界の中にあってはリアリティがあるけど、客観的にみたら色々おかしい。

更新日: 2017/03/21
2e81004fca66さんの感想

人間が理想を求める気持ちの葛藤を描いたものかと思ったけれど、宗教や法律などといった多様な解釈ができる作品なのか。