https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/4722_ruby_13228.zip

くつが売れて良かったなあ(〃'▽'〃)

手放してしまったら　もう自分のものではない。
他人が　どう扱おうと口出しできない。
人の世は　切なく辛い。


　新美南吉の情愛溢れる文体
私はこの迷いが悔恨が懐かしい


　靴屋《くつや》のこぞう、兵助《へいすけ》が、はじめていっそくの靴《くつ》をつくりました。　するとひとりの旅人《たびびと》がやってきて、その靴《くつ》を買いました。　兵助は、じぶんのつくった靴《くつ》がはじめて売れたので、うれしくてうれしくてたまりません。「もしもし、この靴《くつ》ずみとブラシをあげますから、その靴《くつ》をだいじにして、かあいがってやってください。」と、兵助《へいすけ》はいいました。　旅人《たびびと》は、めずらしいことをいうこぞうだ、とかんしんしていきました。　しばらくすると兵助は、つかつかと旅人のあとを追っかけていきました。「もしもし、その靴《くつ》のうらの釘《くぎ》がぬけたら、この釘《くぎ》をそこにうってください。」といって、釘《くぎ》をポケットから出してやりました。　しばらくすると、また兵助は、おもいだしたように、旅人のあとを追っかけていきました。「もしもし、その靴

「売られていった靴」の感想

売られていった靴

うられていったくつ