「孔雀の樹に就いて」の感想
孔雀の樹に就いて
くじゃくのきについて
初出:「新青年 増大号」1926(大正15)年4月

国枝史郎

分量:約3
書き出し:最近読んだ内外の作で、最も感銘の深かったのは、小酒井不木氏翻訳のチェスタアトンの「孔雀の樹」です。探偵小説としての筋立てから云っても、(非常に新鮮では無いにしても)一流の作に属す可《べ》きもので、最後の殿様ヴェーンの出現や、医師ブラウンが真犯人で無いなど——いや一切この事件に犯罪が無かったということなどは、最後のカーテンの下ろされるまでどんな読者でも考えられなかったでしょう。謂《い》う所の龕燈《が...
更新日: 2021/01/01
19双之川喜41さんの感想

 読書の動機付けの 文章として 優れたものと思われる。 愛情が伝わるし 読み処の案内は 親切である。 龕灯返しという 表現は、初めて 知った。 「大衆物に食い付かせ」は 上から目線かもしれないと感じた。