「名古屋の小酒井不木氏」の感想
名古屋の小酒井不木氏
なごやのこさかいふぼくし
初出:「新青年」1929(昭和4)年6月増大号

国枝史郎

分量:約6
書き出し:故小酒井不木氏は名古屋市に於ける寵児であった。あらゆる会合へ引っ張り出され、さまざまの講演会へ引っ張り出され、驚くばかりに多方面の人に、訪問をされ、氏に於いてもいろいろの人を訪ねた。新愛知新聞社や名古屋新聞社や、名古屋毎日新聞社などでは、氏を殆《ほとん》ど引っ張り凧にした。かと思うと氏は素人の芝居などの、舞台監督をやられたり、キャフェーへ出かけて談笑したり、諸方面の歓迎会や送別会などへ、常に出席を...
更新日: 2024/05/01
19双之川喜41さんの感想

 名古屋の タクシー運転手の ほとんどは 不木邸の場所を そらんじていた らしい。氏は 交遊関係が 広く 市民の中の 人気者であり 市の誇りと 思われていたこともあり 千客万来だったという。国枝の 帰りがけ時の 氏の 一人芝居の くだりには 吹き出して しまった。