難しい
最期に弟に挨拶しに行くところが心根の優しいとりなんだとすごく思う。 そんな優しいとりが、ただ優しいだけで生きてちゃいけないなんて、酷い世界だ。 星がめぐる様が眼前に広がるような美しい描写が、宮沢賢治らしくて大好き。
理不尽で辛いばかりの社会的弱者にも、何か希望はないのか模索したような作品だと感じた。 これから先もヨダカの星が燃え続け、誰かの心に残るなら それが1つの希望になり得るのかもしれない。
涙がこぼれそうになる。胸に突き刺さるような、染み渡るような、美しく悲しく、それでも強さをくれる物語。
初めて読んだ時あまりの切なさと強さと美しさに涙が自然と流れました、大好きなお話の一つです
赤と青、生物と無生物(星)など様々な対比が見受けられる作品。宮沢賢治の表現に心惹かれました。 醜い鳥、夜鷹が辛く恐ろしい食物連鎖の現実から逃げるようにして青白く美しい星々に変わっていく物語。 東西南北の星々に否定されても、諦めず飛んだその心強さは間違いなく本物。 その姿を見せた途端、周りの鳥達は思わず鷹だと勘違いして怯えだしてしまった程なのですから。 そんな彼の純粋さ、力強さがあるからこそ、最後は青白く輝くことが出来たのではないでしょうか。 少し悲しく幻想的で、切なささえ感じる『よだかの星』。 彼の心境からして見てみれば、ハッピーエンドなのかもしれません。 とてもいい作品に出逢えたと思っています。
綺麗で、物悲しい話。 救いが無い話かもしれません。 鳥の世界から追い出されたよだかが、肉体を失って星になる。 なんべんもがんばって空に向かって飛ぶよだかの描写がすきです。
「よだか」の隠語の影響かYouTubeの朗読動画のアニメは私には不快なものが多数。 青空朗読で聴いて、文字でも確認。 「みにくいアヒルの子」「注文の多い料理店」「イカロスの翼」を想起させるところもあれば、「千と千尋の神隠し」的な自我と生死の彼岸を想起させるような場面も。 事実は小説より奇なり。 東電OL殺人事件の報道の凄まじさと、「死人に口なし」民度の冷酷さ。 聖書のleper,leprosyに関するくだりにも共通項ありそう。
かわいそうな鳥さん。 わたしがよだかに出会えたら たくさん抱きしめてあげるのに。
ヨルシカとn-bunaさんの曲の元となった小説を巡っていて読みました。きれいな終わり方でした。
今年の大学入試センターの国語に載っていたので、読ませて頂きました。
久しぶりに読みました。 宮沢賢治さんの作品で一番好きです。
やっぱり宮沢賢治さんの作品は美しすぎる
ほんとうに「よだかの星」があるのかと、北の空を眺めてしまいそうですね。
弟のかわせみがちゃんと引き止めてくれるのがいいんだな
そんな扱いを受けるについて よだかは なにか悪いことをしたどころか 生き延びるために やむなく食べる昆虫にさえ 後ろめたさを 感じているというのに。 運命と 真摯に戦うよだかは むしろ 雄々しい存在感がある。 着地点が 永遠 の 星となったことに 救いがある と感じた。
可愛そうなよだか、社会の縮図だ。 最後は、願いが叶って良かったです。 人間の社会は、もっと残酷です。
とても考えさせられる内容でした。 感情移入しすぎて泣いてしまった作品の一つです。
容姿 名前や学歴 、はたまた家族構成 、一つや二つ 誰にでもあるコンプレックス。 変えようのないもの、救いようのないもの 。 周りから言われなくても、自分のコンプレックスは自分が1番しっているというのに。 他の鳥は自分の強さ自分の美しさ自分の賢さそれを認めたいがため生きたいがため よだがを虐げる。 ほとんどひとりぼっちのよだか。 かよわい よだか はどれほど辛かったか。 そんなよだかでさえも やはり 小さな虫も食べなければ生きていけない。生きていくため必要なことなのだ。 よだかは、星になりたいと願う。 季節はもうすぐ秋、カシオペア座を見ると思い出す 宮沢賢治のこの童話。 よだかは 今もカシオペア座の横で燃え続けている。
なんとも悲しい話