三上義夫
三上義夫の数学史の研究に就きては、戦前のシナ数学者研究の中核人物である。私が学生の頃、ニーダムの中国科学史の大著に触れて、シナ数学についての日本人研究者の代表格が京都大学理学部教授の藪内清だった。あれこれ関連書物を読みあさっているうちにたどり着いたらのが三上義夫の日本数学史であった。数十年の歳月を経て、久しぶりに三上義夫の文章を読んだが、青空文庫は平成時代の現代口語文で書き下ろしている。読みやすい。