「夭折した富永太郎」の感想
夭折した富永太郎
ようせつしたとみながたろう
初出:「山繭」1926(大正15)年11月号

中原中也

分量:約3
書き出し:ほつそりと、だが骨組はしつかりしてゐた、その躯幹の上に、小さな頭が載つかつてゐた。赤い攣《ちぢ》れた髪毛が額に迫り、その下で紅と栗との軟い顔がほつとり上気してゐる。黒く澄んだ、黄楊《つげ》の葉の目が、やさしく、ただしシニカルでありたさうに折々見上げる。彼は今日、重欝なのだ。卓子《テーブル》に肘を突いたまゝ、ゆつくり煙を揚げてゐる。尤《もつと》も喫つてゐるものだけはうまさうだが。戸外は——地面は半ば...
更新日: 2018/01/08
尋ね人の糸さんの感想

富永さん…は変な友達を持ってたんだね。