「浅間山麓」の感想
浅間山麓
あさまさんろく
初出:「都新聞」1934(昭和9)年7月28~29日

若杉鳥子

分量:約7
書き出し:落葉松の暗い林の奥で、休みなくかっこうが鳴いている。単調な人なつっこいその木霊《こだま》が、また向こうの山から呼びかけてくる。七月というに、谷川の音に混じって鴬がかしましく饒舌している。然しここでは、鴬も雀程にも珍しく思われない。谷あいの繁みをわけてゆくと、一軒の廃屋があった。暗い内部には、青苔のぬらぬらした朽ち果てた浴槽があって、湯が滾々《こんこん》とあふれている。手を触れる者さえなくて、噴泉は...
更新日: 2025/08/24
艚埜臚羇1941さんの感想

  城は だいたい 高所に 造られる ものだけど 懐古園の 城は 穴城と いって 千曲川の 水利を 巧に 利用して 造られて おり このような 築城法は 古来 あまり 例を 見ないと いう。若杉の 宿は 医院と 併設 されており 院長は 大丸髷の 美人である。別荘地だけ ではない 旧跡も 遺された 詩情 あふれる 山裾で ある。