若杉鳥子
川喜 浅間山麓の あたりの 旅の途中で その昔 偶然に 同行することになった 女性のことを 思い出したりする。その人とは 楽しく 交わした会話に 初対面なのに 共通の友人が 話題にのぼったりして 思いがけなく 楽しく 過ごした ひと時が 偲ばれる。それぞれに 人には 時に 羨ましい 出会いが あるものだと 想った。
一人で旅をした思い出は時が経っても、鮮やかに甦ってきて 期待と不安、思いがけない喜びが一層強く記憶に印象を刻むのだろう 短編だが活き活きとした文で自分も旅に加わった気分になる