伊藤野枝
閉塞状態の家庭生活は 収入を得る途がなく 夢想を食って 日々を やり過ごしている者ばかりから 出来ている。 茹で蛙の状態を 何とかする気はないのが 底知れぬ不快感となる。 文学者の自虐的な貧乏自慢は 楽屋落ちとは言わず 昇華した 作品であれば 許してもらえる のかもしれないと感じた。