「越後獅子」の感想
越後獅子
えちごじし
初出:「新青年」博文館、1926(大正15)年12月

羽志主水

分量:約20
書き出し:(一)春も三月と言えば、些《すこ》しは、ポカついて来ても好いのに、此二三日の寒気《さむさ》は如何だ。今日も、午後《ひるすぎ》の薄陽の射してる内から、西北の空ッ風が、砂ッ埃を捲いて来ては、人の袖口や襟首《えりくび》から、会釈《えしゃく》も無く潜り込む。夕方からは、一層冷えて来て、人通りも、恐しく少い。三四日前の、桜花でも咲き出しそうな陽気が、嘘の様だ。辰公《たつこう》の商売は、アナ屋だ。当節|流行《...
更新日: 2020/12/30
19双之川喜41さんの感想

 題意は 長唄の越後獅子の一節(おらが女房をほめるじゃないが)である。 肝は 長屋の火事の 焼死人が 他殺か 事故死かにある。 余談が 多いので 真相あかすのに 持って回っているように 感じた。