「キャラコさん」の感想
キャラコさん
キャラコさん

01 社交室

01 しゃこうしつ初出:「新青年」博文館、1939(昭和14)年1月号

久生十蘭

分量:約73
書き出し:一青い波のうねりに、初島《はつしま》がポッカリと浮んでいる。英国種の芝生が、絨氈《じゅうたん》を敷いたようにひろがって、そのうえに、暖い陽《ひ》ざしがさんさんとふりそそいでいる。一月だというのに桃葉珊瑚《ておきば》の緑が眼にしみるよう。椿の花が口紅《ルウジュ》のように赤い。正月も半ばすぎなので、暮から三《さん》ガ日《にち》へかけたほどの混雑はないが、それでも、この川奈《かわな》の国際観光ホテルには...
更新日: 2024/09/13
時間旅行者さんの感想

風変わりなタイトルにひかれて読んで…驚いた キャラコさん、というキャラクターといい、関わってくる男女のlove-hate dramaといい、モダンでスピード感がある これ、昭和14年の作品ってほんと?