「キャラコさん」の感想
キャラコさん
キャラコさん

10 馬と老人

10 うまとろうじん初出:「新青年」博文館、1939(昭和14)年11月号

久生十蘭

分量:約27
書き出し:一秋が深くなって、朝晩、公園に白い霧がおりるようになった。低く垂れさがった灰色の空から、眼にみえないような小雨がおちてきて、いつの間にかしっとりと地面を濡らしている。樹々の幹も、灌木も、草も、みな、くすんだ煤黝《ビチューム》色になり、小径の奥の瓦斯灯が、霧のなかで蒼白い舌を吐いている。風の吹いたあくるあさは、この小さな公園はすっかり落葉で埋まってしまう。桐や、アカシヤや、赤垂柳《あかしで》などの葉...
更新日: 2021/07/15
74d72233a23dさんの感想

キャラコさんなら、なんとか人参を食べさせることができる、と、ドキドキしながら読み進んだ、、、、