「ノンシャラン道中記」の感想
ノンシャラン道中記
ノンシャランどうちゅうき

02 合乗り乳母車 ――仏蘭西縦断の巻――

02 あいのりうばぐるま ――フランスじゅうだんのまき――初出:「新青年」1934(昭和9)年2月号

久生十蘭

分量:約37
書き出し:一、タヌはコン吉に雀の説教。一九二九年|師走《デッサンブル》の三日、ここも北国の慣いとて、はや暮れかかる午後四時ごろ、巴里《パリー》市第十一区|三人姉妹《トロアスウル》街三番地なる棟割長屋《アパルトマン》。その六階の露台に敷布団《マトラ》を敷き、半裸体に引きむかれた狐面《こめん》痩躯《そうく》の東洋人コン吉が、隆々たる筋肉を西北の寒風に吹かせ、前後不覚にわなわなと震えながら、伊太利《イタリー》乾物...
更新日: 2022/10/10
2762415ce5eeさんの感想

このシリーズいいなぁ