「町の踊り場」の感想
町の踊り場
まちのおどりば
初出:「経済往来」1933(昭和8)年3月

徳田秋声

分量:約25
書き出し:夏のことなので、何か涼しい着物を用意すればよかつたのだが、私は紋附が嫌ひなので、葬礼などには大抵洋服で出かけることにしてゐた。紋附は何か槍だの弓だの、それから封建時代の祖先を思はせる。それに、和服は何かべらべらしてゐて、体《からだ》にしつくり来ないし、気持までがルウズになるうへに、ひどく手数のかゝる服装でもある。それなら洋服が整つてゐるかといふと、さうも行かなかつた。古い型のモオニングの上衣《うは...
更新日: 2025/05/21
65c8aadc88adさんの感想

双之川喜1941  故郷に 親類の 葬儀の ために 駆けつけた 男が ダンスホールに 出かける。それは なんとなく 鎮魂の 踊りのようにも 感じられた。重油を 用いて 三時間 かけて 御遺体を やきあげる。ちぐはぐな 情景に いささか 妙なる 詩味が 漂って きた。