「桜と狆と愛国心」の感想
桜と狆と愛国心
さくらとちんとあいこくしん

コスモポリタンの心理

コスモポリタンのしんり

堺利彦

分量:約13
書き出し:一|體《たい》コスモポリタンといふ言葉《ことば》の正確《せいかく》な意義《いぎ》はどういふのだらう。私《わたし》には先《ま》づ此《こ》の疑問《ぎもん》が起《おこ》つた。そこで『井上《ゐのうへ》英和辭典《えいわじてん》』を引《ひ》いて見《み》ると、斯《か》うある。名詞《めいし》=四|海《かい》を家《いへ》とする人《ひと》。一|所不住《しよふぢう》の人《ひと》。世界的《せかいてき》の人《ひと》。世界主...
更新日: 2022/01/23
85a6c46163baさんの感想

所謂、今でいうナショナリズムや愛国心等に対して、今の自分の感覚や価値観とかなり近いものを感じて驚いた。 そういった如何わしい主義には辟易するが、日本に対する一定の愛着は否定できないのは全くもって同意である。 歴史的事実として、この後に愛国心が招いた失敗がある訳で、この人の意識は真理を捉えていたという事になる。