原民喜
自作の小説を 読んで 涙を流す小説家がいると 聞いたことがある。 民喜も 「私は、自分で自分に感動できる人間になりたい。」という。 私も ほんの少し お裾分けに あやかりたいと思った。
宮下奈都さんの「羊と鋼の森」に、本作品からの文体についての引用がある。ひたすら美しく、心に残った。沙漠の花は、原民喜さんの文学に対する敬虔と、はかり知れない悲しみをもたたえている。最後の文章も大好き。